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Tips to U

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 このページはアメリカンクラブの高校生達に向けた「人生哲学を英語で学ぶ」ためのExtra Lessonです。 日本語部分だけ読んでも有利な人生を送るための示唆に富んでいますので、中学生の役にも立ちます。 ぜひ中学生も読んで、より良い人生を送る一助にして下さい。

 このLessonの狙いは「英語読解練習」だけでなく、普通の中・高生に欠けている「生き方を考えてみる」という大切な作業を、英語を読み進めながら行うという点にあります。

  visitorの方はご覧になれません。


  興味のある方に一部公開!

Lesson 2

4月18日(土)
 アップル・コンピュータは知っていますよね。 今、すべてのコンピュータで使われているウィンドウ形式は、もともとはアップル社のマッキントッシュというコンピュータで使われていたものです。 アップル社がなければ、これほど早くパソコンが普及しなかっただろうし、スマホだって生まれていなかったかもしれません。

 今回はそのアップル社の生みの親、スティーブ・ジョブズの言葉を考えてみましょう。

 I found what I loved to do early in life. Woz and I started Apple in my parents’ garage when I was 20.

(私は人生の早い段階で大好きなことを見つけた。 ウォズニアックと私は20歳のときに、私の両親のガレージでアップル社を立ち上げた)

 さて、内容を検討してみましょう。 上記内容から、どれだけの情報を引き出すことができますか? アップル社の生みの親の言葉だから、成功者の回想だと分かります。 「20歳でアップル社を立ち上げた」という部分が自慢に聞こえる人がいるかもしれません。 でも、成功者のジョブズはそんな事を自慢する必要はありません。 ですから、この部分は、昔を懐かしく思う単なる回想です。

 上記の英文で大切な部分は、「人生の早い段階で大好きな事を見つけた」という点です。 つまり、君たち中学生や高校生ぐらいの年齢で、本当にやりたいことが見つかれば、必ず成功するということを暗示していると察することができます。 だから、ジョブズの発言のこの部分を取り上げたんです。

 本当にやっていて楽しい事、大好きな事を見つけることができれば、その段階で君たちの未来は明るい。 なぜなら、大好きなことには、誰でも進んで取り組めるし、努力もできるからです。 だから、すごい仕事ができるし、成功もする。

 NASAの天才と言われるデイブ・ラブリーという人は、こんな事を言っています。

 Passion is almost an insufficient description of the way I felt. I discovered something I really loved,the thing that turned me on and got me excited.It made me want to get up and go to work every morning, and not want to go to bed at night.

(情熱という言葉は私がどのように感じているかを描写するには、ほとんど不十分だ。 私は本当に大好きな事、私のハートのスイッチを入れワクワクさせる事を発見したんだ。 そのお陰で、私は毎朝起きて仕事に行きたくてたまらなかった。 夜も寝たくないほどだったよ)

 これが翻訳なのですが、高校生向けに幾分直訳的に訳しています。 諸君は、一字一句、文法的に完全に理解できないといけません。 文法的なつながりが分からない部分は担当教師にどんどん質問しようね。

 NASAの天才は、自分がやっていてワクワクするほどの事を見つけたから、天才的な仕事ができたんだよ。 寝る間も惜しんで研究に取り組んだ。 なぜ?楽しいからですね。

 君たちも本当にすきなこと、本当になりたいものに出会えたら成功できる。

 ただ、気をつけて欲しいのは、「医者になりたいけど、歯医者でもいいかな、薬剤師も悪くない、学校の先生でもいいかも」なんていう姿勢はダメ。 こんな人はどれも本気ではないから、夢は叶わない。 君の脳はそれを感知する。 だから、脳は無意識の世界で君のプラスになるようには機能しなくなります。 脳の機能は現代の脳科学で、かなり分かってきているんですよ。

 もう一つスティーブ・ジョブズの言葉を紹介します。 

 The only way to be truly satisfied is to do what you believe is great work. And the only way to do great work is to love what you do.

(本当に満足する唯一の方法は、自分でスゴイ仕事だと信じられることをすることだ。 そしてスゴイ仕事をする唯一の方法は、自分のすることを大好きになることだ)

 この言葉だけでもスティーブ・ジョブズは、いわゆる「できるヤツ」だと分かります。 いい事を言いますね。 君たちにも将来、本当に好きな仕事を選択して欲しいと思います。

 福沢諭吉も、スイスの哲学者で「幸福論」を書いたヒルティも「自分の仕事を愛して一生懸命取り組むことが幸福の源泉」だと述べています。

 福沢諭吉はさらに仕事がないことが一番の不幸だとさえ言っています。 本当に好きなことを自分の仕事にしてください。 必ず成功します。

 人生で満足感を得るためには、自分でスゴイ仕事だと思えることをすることだと、ジョブズは教えてくれていますね。 君たちも就職して、イマイチ不完全燃焼で、日々満足感が得られなければ、それは、一生懸命に取り組んでない証拠です。 懸命に取り組める仕事を見つけられると、いいですね。

 給料がこちらの仕事の方が1万円高いから、などという理由で仕事を選んではいけません。 どちらが好きかで選ばないと後悔するでしょう。

 ここまで読んでくれば、「人生の若い時期に自分の好きな仕事を見つけて、それに向かって邁進すれば成功を約束される」ということが理解できますね。

 でも、「自分の大好きなことを見つけられない」という人もいるでしょう。 むしろ99%の人は、「若い時期に自分が本当に好きなこと」を見つけられないでいると思います。

 でも、ビル・ゲイツ(マイクロソフト社のCEO兼会長で、世界で2番目に金持ち)でさえ、若い時期には何をして自分の人生を過ごしたらいいのか思案していた。

 But once Bill found his passion for software he took off – and became very well off.

(でもビルはソフト開発に情熱を感じてから頭角を現し、そして超リッチになった)

 今、情熱を持てるものが見つからなくても、後で見つかればそれでいいんですね。

 最後に、20世紀最高の天才と言われるアインシュタインの記事を紹介しましょう。 ちょっと長めに引用します。

 It’s Okay for kids to get off to a slow start. If they’re no Einstein at eight,don’t panic. Even Albert Einstein wasn’t Einstein at eight. Little Albert was the ultimate underachiever who didn’t speak until he was three,stumbled his way through school,and worked for years as a low-level clerk in a patent office. But he followed his passion for physics,developed the Theory of Relativity,and became the world’s greatest physicist.

(子供達が初期の段階で遅れていても大丈夫。 子供達が8歳でアインシュタインのようじゃなくても、取り乱してはいけません。 だってアインシュタインその人でさえ、8歳ではアインシュタインにはなっていなかったんですから。 子供の頃のアインシュタインは、3歳まで話せなく、究極の成績不良で、なんとかつまずきながら学校を卒業しました。 その後、特許事務所で下級職員として何年も働きました。 でも、アインシュタインは物理学に対する情熱を持ち続け、相対性理論を編み出し、世界最高の物理学者になりました) 

 今、勉強ができなくても、自分はダメだとネガティブになってはいけないんですね。 要は、「自分の本当に好きな事を発見したら、ひたすらそれを追求していけば、道が拓ける!」ということです。 「さかなくん」がいい例です。 彼は本当に好きな魚のことだけを考えていて、その道の専門家になったんですね。 成功者です。

 

今日のポイント:①本当に情熱の持てるものを見つけましょう。
        ②好きなことには誰でも努力でき、努力をすれば
        必然的に成功に至るでしょう。

 最後の最後です。 簡単な英文を自力で訳してください。

The energy comes from within if you love what you do.