2016年8月10日(水)
2016年8月10日 俳句に魅かれて
先日、「超辛口先生の赤ペン俳句教室」という本を読みました。 TBSのバラエティ番組で、夏井いつきさんが芸能人の作った俳句に順位を付けたり、添削指導したりします。 その内容をもとに書かれた入門書で、この本の意図は、俳句の普及にあるそうです。
これを読めば俳句のシロウトでも俳句が作りたくなり、また、作れるように指導しています。 面白いですよ。
日々の生活に追われ、「毎日飛ぶように過ぎ去っていく」と感じている人は、日々の出来事や自分の人生について感じたことをもとに一句作る習慣を身に付けると、日記を書くのと同様に人生を振り返る機会になって有意義だと思います。
俳句の勧めのようになりましたが、私は俳句を作った経験はありません。 自分で作ったこともないのに作句を勧める。 おお、なんという無責任!
でも、俳句を作るのは楽しそうです。 自然や出来事を見つめる目が養われると思います。 充実した人生を送るには、静かな時間が必要です。 自分の人生を見つめたり、身の回りにあるものや出来事を見つめる静かな時間が必要です。 その時間を俳句に残すなんて、素敵なことではないですか?
自分では俳句を作れませんが、鑑賞するのは好きです。 特に、松尾芭蕉の俳句は、凄いと思います。 たった17文字で、こんなに豊かなメッセージを伝えてくる。 「松尾芭蕉はただ者ではない!」と感じたものです。
知名度ナンバーワンの俳句は、
◎古池や蛙(かわず)飛びこむ水の音
です。 芭蕉の句ですね。 これは、どこかで読んだ話ですが、「静けさのなかで、蛙が古池に飛び込んだ音で、ハッとしてすべてを悟る」という禅的な境地を表しているらしいです。 20代の私はこの解釈が説得力があると感じました。 だから、いまだに覚えているわけです。
ついでに、私の好きな芭蕉の有名な句を「奥の細道」から2つ。
◎閑かさや岩にしみ入る蝉の声
◎五月雨を集めてはやし最上川
説明が要らないほど、情景が心に浮かぶ句です。 見事な句ですね。
最後に、良寛さんの辞世の句。
◎うらを見せおもてを見せて散るもみじ
うまいですね。 俳句は素晴らしい。 ちょっとした空き時間に美しい日本語をひねって俳句に仕立てる。 しゃれた趣味ですね。 私にも詩心があればいいのですが・・・。
いずれ、私もチャレンジするかもしれません。
じゃ、また。