2016年12月1日(木)
2016年12月1日 彼も熱い男
4ヶ月ぶりのブログです。 ここ4ヶ月間、読書三昧の充実した時間を過ごしていました。 で、今、ホット一息タイムで、ブログでも書こうか、という気分になりました。
8月に書きかけていた「幕末の志士」についてのブログが残っていましたので、消すのももったいないので、続きを書いてみます。
幕末の志士は、歴女に人気があります。 とにかく、男たちが熱かった。 天下国家を語った。 坂本龍馬、高杉晋作、桂小五郎(木戸孝允)、西郷隆盛、大久保利通など、みんな日本の将来を真剣に考えていた。 カッコ(恰好)良かった。
今の世の中だって幕末に負けないほど危機的な状況なのですが、天下国家を熱く語る男たちは少ないのではないでしょうか?
私が、幕末の志士のなかで好きな人物は、多くの日本人と同様に坂本龍馬や西郷隆盛です。 司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく」という小説で、龍馬のイメージが刷り込まれた所為(せい)かも知れません。
西郷さんは、本当に「大物」という言葉が相応しい男ですね。 前に田中角栄さんに大物という言葉を使いましたが、西郷さんは、2500坪ほどの目白御殿を構えた角栄さんとは、格が違います。 西郷さんには私腹を肥やすなどという気はさらさらなかった。
忠義を重んじ、私利私欲では動かず、名誉や声望を求めない。 友や自分を慕う者を守るためには死も厭わない。 これを体現した男だからこそ、多くの日本人に愛されています。 ああ、何とカッコイイ男だろう!
前に東京都知事の職を追われた「せこい男」と正反対で、偉くなっても質素な家に住み、質素な食事をしていた。 大食いだったそうですが・・・。
歴女に人気がない人は新撰組の近藤勇だそうです。 土方歳三や沖田総司はまあまあ人気があるのに。 きっと顔のせいですね?
最後に、歴女にあまり注目されてない吉田松陰に少し光を当てます。 実は、今回、幕末の志士の話を書き始めたのは、吉田松陰について書きたかったからです。
8月に、松陰のことを取り扱った「狂気のススメ」と「覚悟の磨き方」という本を読んで、感心したかたです。
松陰は、自分のことを「狂愚」と呼ぶほど「物凄い情熱」を持っていた。 彼には、当時の普通の人には考えも及ばない「行動力」もあった。 やはり、松蔭も歴史に名前を残すだけあって常人とは比較にならないほどの「熱いハート」を持っていた。
自分の門弟には、「諸君、狂いたまえ」と言っていたそうです。 コセコセした小さな人間にならず、自分の殻を破り、自分を成長させ、この世に役に立つ人間になるには、「狂気と言えるほどの情熱の高まり」が必要だと言っていたのですね.
心に触れる言葉は人によっても違うでしょうし、その人の気分によっても違ってきます。 松陰の「心を揺さぶる言葉」を紹介しようと思うのですが、多すぎて選べない。 と言って何も書かないのも、変ですので何か引用してみます。
若者だけでなく年配の人も、松陰や西郷さんの話を読んだり、孔子、老師、孫子、釈迦など、昔の偉人たちの声に耳を傾けるといい勉強になります。 たまには、ネットから離れで読書をするといいです。 松陰が読書について語った文を2つ転載して、今回のブログを終えることにします。
「人たる者、古今に通じることなく、昔の偉人を師としないようではいけない。 読書をし、その中の立派な人物を友として、交わり学んでいくようにしない と、つまらない人物になる」
「どんな本でもいいのです。 本を開いてみれば、その瞬間、人生が変わるかもしれません。 本にはそんな可能性を持った言葉が無数に転がっています。 でも読む人はあまりいません。 読んだとしてもほとんどの人は本に書かれている教えを真似しようとはしません。 一度、真似してみればいいのにと切実 に思います・・・・」
では、また。