2015年3月14日(土)
2015年3月14日(土)
ブログを始めてもう1ヶ月。 時が経つのは早いですね。 今回は、私の好きな本を紹介します。 「沈黙の春」の著者として有名なレイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」なんですが、このタイトルを本の内容が分かるように和訳しますと「大自然の驚異に心を動かす感性」となります。
すでに読まれた方もいるでしょうね。 私はこの本が大好きで、英語でも読みました。 原文は常に翻訳文よりいいものです。 「レイチェル・カーソンの英文が持つ香りを共有できないのが残念です」なんて言うと嫌われますね。
私はこの本を、特に、小さいお子様をお持ちのお母さんに薦めたいと思います。 子供にこの「センス・オブ・ワンダー」の芽を植え付ければ、その子は生涯、幸福に生きていけると思います。
小さな虫の動きに目をみはり、名も知らぬ植物の美しさに心を動かされる。 この感性を育てることのほうが学校の勉強よりも大切であるような気がします。 この感性を持っていれば、学校の課題にも純粋な興味を持てるかもしれません。
中学生に「リンゴは何で木から落ちるの?」と質問すると、「引力があるから」と答えます。 良くできました。 これで終わりでもいいです。
でも本当は、引力は説明概念ですから、それでは質問に答えたことにはなりませんね。 つまり、この質問の意図は、「万有引力という大自然の法則に感動させること」にあったのです。 何でリンゴは地上に引き付けられるのか、不思議に思って欲しいのです。
その感動があれば、科学者になろうという純粋な希望が生まれるでしょう。 そのために勉強も前向きになるものです。 このときに生まれる「勉強に対する自主性」こそ、本当の意味で勉強のできる子になる王道でしょうね。
私は、「引力って不思議だな」と思う生徒を育てたいと思います。 でも、現実と理想は相当乖離していて落胆します。 昆虫を見て、その不思議さに目をみはるのでなく、男子生徒までキャーキャー言って逃げ回る時代ですからね。
もう少し書きたいところですが、また長くなりました。 ここでペンを置きます。
私のブログを読んでくれる人がいるのかな??