2015年4月7日

2015年4月7日(火)

 いわき市小名浜から「こんにちは!」 東京の昔の仲間が読者になってくれました。 東京にいる息子も読んでやると言っています。 高校生も読んでいる生徒がいるようです。 喜んでいいのかどうか、複雑な気分です。

 先回、重力の話をしましたが、多分、皆さん重力なんてどうでもいいと思っているのでしょう。 私も普段は重力のことよりも、6月に再発売になる「ペヤングのソース焼きそば」のことを考えたり、「たい焼きが食べたい」なんて考えています。

 でもでもでも、重さのあるものには引力があるなんて不思議ですよね?

 20世紀最高の天才といわれるアインシュタインでも、重力の謎は解けませんでした。 重力と磁力の間には関係があると考えていたようですが、残念なことに、証明できないままなくなりました。

 地球が巨大な磁石であることも、不思議ですよね。 アインシュタインの相対性理論も面白いので、そのうちに、簡単に述べたいと思います。 え? 興味ない? そうですね、興味がある人は本を読めばいいですね。

 ドイツの文豪ゲーテの言葉に「人類は本当に知りたいことは何も知ることができない」というのがあります。 こういう領域に思いを馳せると、ゲーテの言葉が腑に落ちます。

 ところで、ドイツで一番読まれている本は、勿論、聖書ですが、では2番目に読まれている本は?

 そんな事を訊かれても、答えられなくて当然です。 ドイツ文学を専攻した人ならば、ゲーテかシラーかヘッセ、あるいはニーチェあたりの名前を出すかもしれません。

 実は全部ハズレです。 答えは「カスパー・ハウザー」についての本です。 カスパー・ハウザーは、16歳頃に保護されるまで地下牢に閉じ込められていました。 彼は水と僅かの食料だけ与えられて育ったらしく、スープを与えられても体が受け付けず、もどしたそうです。 勿論、言葉も話せませんでしたが、教育を受けて話せるようになり、徐々に彼の過去が分かるようになったそうです。

 彼は鋭敏な五感を持っていたことで有名です。 私がもっとも驚いたのは、彼が何メートルか離れたところから磁石のN極やS極を向けられると、間違わずに当てることができたという事です。 磁力を感じることができるんですね、人間は!

 重力や磁力について書いていたらカスパー・ハウザーについての話を思い出しました。

 人類は勉強して知識を増やしてきましたが、他方でカスパー・ハウザーが保持していたような鋭敏な五感を失ってしまったのではないでしょうか? 勉強で得られる以上のものを失ったのかもしれません。 センス・オブ・ワンダーでさえも失ってしまった人がいると思います。 残念に思いますが、そういう人がいても、それは個人的な問題ですから私が頓着する問題ではないですね。

 長くなりました。 では、また。